#128 ハーブの蒸留とアロマ虫除けスプレー

【鈴木純・愛】

クリエイティブな方に出会うことが多い二宮。お食事会議(現在休止中:岸田さんによる記事はこちら→#36)で仲良くなった食いしん坊仲間もアロマの資格を持っていることが判明。「ワークショップもできるよ」とお誘いいただいたので、長谷川ますみさんの主宰する[アロマ工房fu]へお邪魔してきました。ちなみに、その時点で私はアロマの予備知識ゼロで、好奇心だけでの突撃です。


アロマセラピーとは、植物からとれた良い香りのする油=精油を使って、香りでココロとカラダを癒すことだそう。最近では二宮で栽培された植物を使って、長谷川さんが自分で精油の抽出もしているとのこと。「蒸留っていう方法でやるんだけど、実験みたいな感じだから、きっと楽しいと思うよ」とのお話を聞いていたので、興味津々!部屋に入ると、もう既になんとも良い香り〜

そんな素敵な香りに似つかわしくないような、実験を思わせる器具が部屋の一角に。これが蒸留器だそうです。格好良い〜!


今回蒸留するのはホーリーバジル。(ホーリーバジル収穫の記事はこちら→#126二宮産ホーリーバジル!


ホーリーバジル(holy basil)は英語名で、インドではトゥルシー・またはトゥラシー呼ばれているハーブ。原産国はインド。


いくつかある品種のうち、工房に干してあったのはカプール、クリシュナ、オオヤトゥルシーの3種類。二宮団地に住む農家の方々の畑では、オオヤトゥルシーの収穫量が多いのだそう。長谷川さんもお食事会議を通じて団地の農家さんと仲良くなったそうです。

・カプール:写真右1/3:香りが華やか。

・クリシュナ:写真中央下1/2:インドの神様の名前。インドでメジャーな品種。

・オオヤトゥルシー:写真左1/3、中央のザル:日本人の大矢さんという方が、日本の気候に合わせて改良した品種。スパイシーな香り。

今回蒸留するのはクリシュナ。エキスが出やすいようにハサミで刻み、蒸留器に入れていきます。

セット完了、電熱器のスイッチON!この蒸留器は、ハーブを蒸す→成分の出た水蒸気を冷やす→蒸留水と精油ができる、という仕組みだそう。

蒸留完了!蒸留中もずっと良い香りでしたが、蒸留水はそれよりもすっきりとした印象。出がらしと茶色い水にも成分が残っているので、持って帰って薬草湯にしました。初めは、この出がらしと茶色い水の方が成果物かと思ってしまいました(笑)

精油もしっかり取れています。ホーリーバジルを蒸して油が取れるとはなんとも不思議。

蒸留が終わった後は、蒸留水を使ったワークショップ。蒸留水で化粧水も作れるとのことでしたが、私は虫除けスプレーを選択!無水エタノールに虫が嫌いな香りの精油(これは市販のもの)を溶かし、そこに蒸留水を入れれば完成!化粧水にする場合は、さらに保水成分を入れるそう。ワークショップで使った蒸留水は、長谷川さんが前もって蒸留して冷やしておいた、華やかな香りのホーリーバジル、カプールのもの。精油は、レモングラス、シトロネラ・ジャワ型、ペパーミント、ゼラニウム、ベチパーを長谷川さんに選んでもらいました。

天然の成分しか使っていないので、無農薬の畑に行く時も安心の虫除けスプレーができました◎とっても良い香り〜

ティータイムには、ホーリーバジルティー&ホーリーバジルシフォンケーキをいただきました。ケーキやクリームになってもおいしいとは!上に飾られた葉っぱと穂を初めて生で食べましたが、ミントのような爽やかさもあって、これもまた美味でした。

虫除けスプレーの他に、採れたてのホーリーバジルと今回とれた蒸留水をお土産にいただきました。花が咲いていて可愛い!

最後にどうしても載せたかった、壁にもあったハーブ。長谷川さんが借りている畑で栽培したものを、実用的に干しているだけとのことでしたが、それがまたとってもお洒落でした。左のコリアンダーシードは、スパイスとして料理に使うこともあるのだとか。素敵…!


「アロマ」というと、「女性らしい趣味」という先入観があったのであまり興味がなかったのですが、実用的な使い方(虫除け)ができたり、蒸留が実験的だったりと、今回そのイメージは覆りました。蒸留はとっても楽しかったし、虫刺されに弱いので天然の成分でできた虫除けもとても嬉しいです!お食事会議がきっかけで、鈴木家の二宮ライフは豊かになっているな〜としみじみ感じています。それでは、また!

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