#322 どんど焼きのハシゴ

【鈴木純・愛】

みなさま、あけましておめでとうございます。本年も暮らし方リノベーター、二宮定住夫婦として楽しい二宮暮らしを発信していけたらと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。

さてさて、お正月が終わってからのお楽しみといえば、どんど焼きです。どんど焼きは、一昨年のコロナ禍に二宮団地のある百合が丘で開催された時に参加したのが初めてでした(その時の様子はこちら→#221 校庭でどんど焼き)。とても楽しかったので毎年参加しよう!と思ってましたが、去年は残念ながら雨天中止。今年はお天気に恵まれ、カメラ持参で参加してきました。

河原や砂浜など、地域によって様々な開催場所があるかと思いますが、百合が丘では一色小学校のグラウンドが会場です。一色小のグラウンドは広いので、火を焚くにも安心。


我が家も受付でお正月飾りを預け、組み込んでもらいました。そして、今年も一昨年同様に、受付には黄色いカゴにたくさん入った「みかん」が!やっぱり二宮らしくて良いですよね。

点火を待つ間に、今年はおしるこが振る舞われました。お雑煮は食べたけど、おしるこは久しぶり…。風にあたって冷えた体に染み入るあたたかさ。白玉団子も入っていておいしかったです。ごちそうさまでした!


みかんやおしるこを「美味しいですねぇ」と地域の方やお友達と話しながら食べられること。一昨年にはなかったことなので、嬉しくて楽しかったです。


そうやって和やかにすごしているうちに、二宮町消防団のみなさんと消防車がグラウンドに到着。やっぱり格好いいですね〜


点火の前に、村田町長や消防団の方などのごあいさつがありました。村田さんとはけっこういろいろな場所でお会いします。村田さんがマメなことも大きいですが、二宮に来るまで、自治体の長に会う機会はほぼなかったので、これもまた、二宮町の良いところのひとつだなぁと思います。あと、消防団の方がお子さんを抱っこしているのも良いですよね。ほっこり。


日本酒でお清めをして、ついに点火!一気に火がつきます。


風が強かったので、燃えるスピードも早い早い。おおっ、と圧倒される勢いで、どんどん燃えます。ダルマが燃えているところを撮りがち。


ついにお飾りも倒れました。上部の竹飾りの落下場所が危なくないように、縄を引いてコントロール。落ちた部分も、もちろん火の中へ。


火がおさまってきたところで、待ってました!とみなさん団子を焼き焼き。我が家はお飾りを預けただけで、結局今年も団子は持参しませんでしたが(すっかり忘れていました…)、今年はたくさんの方が団子を持参していて、子どもも大人も「火の近くは暑いっ」「焦げたー!」「上手にできた〜」「先に焼けたところだけ食べて、また焼こう」などと嬉しそうに話しながら、焼いたり、食べたり。やっぱり昔からある行事は良いなぁという温かな気持ちで眺めて、百合が丘のどんと焼きをあとにしました。


百合が丘のどんと焼きの翌日には「おとなり大磯町で左義長がある」と聞いて、そちらにも足を運んでみました。大磯の海岸に造られたサイトのシルエットが夕焼け空に映えています。大磯観光協会のWEBをみると、サイトの数は9基。

大磯左義長は無形文化財に指定されているとのこと。すごいですよね、どんと焼きが文化財になるとは。…でも、実際に見てみると、それも納得、むしろ当然だと思うほどのスケールの大きさです。

到着したころにはすでに陽が落ちてかなり暗くなっていました。海岸にある物見台にはたくさんの人たちがスタンバイしています。この日は風がとても強く、高台にいるだけで寒そうでした。

ほら、サイトてっぺんのお飾りが風でこんなことに。いやちょっとまて…この風で火をつけたらすごいことになるのでは?とちょっと心配になるくらいの強風です。


左義長でももちろんダルマがあります。とても綺麗に並べられていたのですが、このサイトのダルマたちはなぜか逆さまでした。何か意味があるのでしょうか…?


この提灯をみると、左義長に来たなぁという感じがします。かっこいい!


点火の時間が近づくと、サイトの周りに人が集まってきました。すごい人の数です。


そして点火!サイトに一斉に火がつけられるので、海岸が一気に赤く染まります。何度みてもものすごい景色です。この火入れ、恵方の方向から火が入れられるそうで「セエトバレエ」と呼ばれるそうです。大磯の古い言葉とのこと。


強風なので、火の粉の量もすごい。サイトとサイトの間にいると火の粉が飛んでくるのを避けられず、ちょっと身の危険を感じるほどでした。やばいやばい!と言いつつもその場を離れられない魅力…左義長おそるべし。


舞い上がる炎と火の粉、浮かび上がる団子を掲げた人たちのシルエット。普通ならば幻想的…となりそうな気もしますが、なんだかこの感じだと「何かの釜が開いた」とかそういう表現が、個人的にはしっくりくる感じです。


まだまだ炎が見えている状態ですが、さっきに比べたらなんのそのということで、みなさん団子を焼きはじめていました。ダルマも焼けてます。


左義長の見どころは他にも!サイトが燃え上がったころに若衆が仮宮をのせた木ゾリを引き海に入り、その木ゾリについた綱で、浜と陸(おか)で綱引き「ヤンナゴッコ」が行われました。こんなに寒いのに、ふんどし一丁で粋ですね!


強風に吹かれて冷えてきたこともあり、ここで帰宅。いやぁ、すごかった…!


海に行く前に、左義長の期間に合わせて大磯迎賓舘で開催されていた、大磯寫眞祭メンバーの小柴尊昭さんの写真展「左義長写真展 SAGICHO 燃え上がる生命」にも立ち寄っていました。


寄付金と引き換えに、左義長の焼印が押されたコースターを記念にいただいてきました。大磯の東光院さんでご祈祷されたものだそうです。


百合が丘のどんと焼きはしみじみと、大磯の左義長はとにかくすごい、風合いのまったく違うそれぞれのどんと焼き。また来年も楽しみです。それでは、また!

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