#125 ヤマユリ一般公開に参加してきました

【福井尚子・高志】


私たちが住む二宮町の百合が丘地区にある、二宮町立一色小学校で行われたヤマユリの一般公開に参加してきました。

7月23日から26日の4日間限定で、場所は一色小学校の敷地内、「友情の山」と呼ばれる裏山です。

初めて知ったのですが、ヤマユリは神奈川県の県花でもあるそうです。余談ですが、神奈川県出身である私が通った幼稚園の名前は、やまゆり幼稚園でした。

友情の山は県内でも珍しいヤマユリの自生地とのことですが、以前は、ヤマユリはポツポツと咲いている程度だったそうです。かつては多くのヤマユリが自生し「百合が丘」の地名の由来にもなったほどですが、その後開発によって数が激減し、10年ほど前に草刈りをした時には、ヤマユリの存在に気付きもしなかったとか。そんな状態から、児童や保護者、地域の人たち、さらには一般公開を主催している一色小学校区地域再生協議会の方々が協力しながら環境の保全に取り組み大切に育ててきたことで、今では300株近くまで増えているそうです。

7月24日と26日には地元の植物愛好家によるヤマユリと山野草の説明会もあり、私たちは26日の会に参加してきました。朝から雨が降ったり止んだりと微妙な天気でしたが、20人ほどの方が参加されていました(もちろんマスク着用、ソーシャルディスタンスを意識してのニューノーマルな鑑賞スタイルです)。

神奈川県に自生するユリは、ヤマユリの他に、シンテッポウユリ、スカシユリ、クルマユリ、コオニユリ、オニユリの全部で6種類。その中でも香りが良く、ユリの王様と呼ばれるのがヤマユリです。繁殖力の強く、多くの家庭の庭でも見られるというシンテッポウユリとは異なり、ヤマユリが花を咲かせるには種から5年以上が必要だそうで、すごく増やすのが難しいそうです。

そんなヤマユリを、手を替え品を替え、様々な増殖方法を試しながら少しずつ株数を増やしてきたとのことで、説明者の方の、ヤマユリを含む友情の山の自然への深い愛が感じられました。

また、友情の山には、ヤマユリだけでなく、二宮町ではここでしか見られない山野草が何種類もあるそうです。

説明を聞いた後は、山に入って自然の観賞会。

生憎の雨でゆっくりとは鑑賞できませんでしたが、綺麗な花を咲かせるヤマユリだけでなく様々な山野草もあり、さらにはいくつかの木には児童のコメント入りの名札もあり、非常に癒される空間でした。


最後になりますが、一色小学校区地域再生協議会では、友情の山の貴重な自然遺産を「友情の山の山野草たち 一色小と地域をつなぐ自然遺産」というタイトルの冊子にまとめて、今年から販売を開始しています。一冊500円とは思えない、フルカラーでたくさんの写真が載った豪華な一冊です。情報満載で、今回のブログ執筆にも参考にさせて頂きました。

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