#29 これで団地も寒くない!二宮団地で断熱ワークショップ

【岸田壮史】


こんにちは、寒さの厳しい2月の上旬に、二宮団地の一室を使い断熱ワークショップが開催されました。今回はその話について書かせてもらいます。約50年前に建てられた二宮団地、その断熱仕様は無断熱。 冬はやっぱり寒いのです。そして、石油ストーブに火をつければ結露が現れてきます。結露を予測して北側の壁を漆喰塗りにしましたが、吸い込みきれないこともあります。

そんな中、二宮(一色小学校区地域再生協議会)の空き家再生プロジェクトの一環として、断熱ワークショップが開催されました。内容は北側壁の断熱と、内窓の製作、断熱ブラインドの取り付けです。私はサポート役として参加者の皆さんの施工をするにあたっての工具の使い方や施工の手順をレクチャーさせてもらいました。


◇断熱ブラインドを入れる

断熱ブラインドは寒々としたアルミの窓に設置、杉の木枠と相まってとても雰囲気が良い。断熱ブラインドは断面を見てわかるようにハニカム型の空気層が断熱をしてくれるため、夏は暑さを通しづらく、冬は室内のあったまった空気を逃しづらいという優れものなのです。窓枠内の寸法で特注できるもので、インパクトドライバーが一つあれば取り付けられるため、簡単にDIYでできながら効果も絶大な断熱方法なのです。

◇北側壁に断熱材を貼る

そして次は北側壁に断熱材を設置しました。表面に1mmくらいの厚い紙が貼ってある断熱材を接着剤で止めていきます。カッターで簡単に切れるので、窓の周りの形に合わせながら、隙間なく施工が可能です。断熱材も発泡系断熱材という種類のもので、硬さがあり、薄くても断熱性能に優れているため壁に直に貼るのであれば、このタイプの断熱材がぴったりですね。

◇内窓の設置

そして最後は内窓の制作。実は家の中であったまった空気が逃げていくのはほとんどが窓からで、さっきの断熱ブラインドもそうなのですが家や部屋全体の断熱性能を上げるには窓の断熱が欠かせないのです。内窓は溝の入った木を現地に合わせた寸法にカットし、組み合わせ、窓とし、そこに中空ポリカといって空気の層がある樹脂製の板をガラスがわりに入れて窓とします。かなりシビアな寸法で作らないと窓が枠に入らなかったり、抜けてしまったりするので、何度も調整をしましたが無事完成。


効果はすぐに体感できるほどで、正直自分の家でもやってみたいものばかり。ここから効果を数値として出すために実測を行います。その結果も楽しみですね。


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