#115 マスタードシード選り分け体験

【鈴木 純・愛】

こんにちは。ベランダ通勤の鈴木です。梅雨空になる直前に、団地仲間である農家の岡嵜(オカザキ)さんにお誘いいただき、マスタードシードの選り分けをお手伝いしてきました。


マスタードシードといえば、1から作るカレーや、ピクルスなどに使われる本格的なスパイスのひとつ、というイメージ。「さすがスパイスに造詣が深い岡嵜さん、珍しい海外のスパイスも二宮で育ててるんだ!」と思っていたのですが、マスタードシードの日本名は菜種だと知ってビックリ!日本では昔から菜種がよく栽培されていて、珍しくないのだそうです。確かに、菜種は油などで耳馴染みがありますが、マスタードシードとはまったく別物だと思っていました。こういったことを身近な人が教えてくれるのも、二宮団地暮らしの楽しいところです。(岡嵜さんの畑と美味しいインド食について、詳しくはこちらの記事をご覧ください。#53 二宮の田園体験 のびのびツアー


本題の選り分け作業、手順は以下の通り。米や蕎麦、麦なども大体同じような手順だそうです。


■マスタードシード選り分け作業手順■

【1】鞘から菜種を出す

【2】唐箕(トウミ)を使って選り分け

【3】細かなゴミをよける


【1】鞘から菜種を出す

今回選り分けするのは、この写真の4倍ほどの量。しっかり乾燥しているものだけを選びます。手前の鞘が緑のものはまだ生っぽいので、これからまた数日しっかり乾燥させてから選り分けるのだそう。

袋のものは、上から踏んだり叩いたりして袋の中に種を落とし、袋に入っていないものは、シートの上や唐箕(トウミ)の上で叩きつけたり揉んだりして、鞘を割って菜種を出します。結構ビシビシ力を入れてやって、良いストレス発散になりました(笑)


【2】唐箕(トウミ)を使って選り分け

こちらが唐箕。100年ものだそうです!上に向いて開いてる口へ集めたものを入れ、ハンドルを回すと箱の中で右から左へ風が吹き、軽い鞘や葉は左奥に飛ばされ、重さのある菜種だけ下に落ちて集まる仕組みです。(ちなみに、唐箕の左にあるのも、袋に入った選り分け前枝付きの菜種。たくさんあります!)

集まった鞘と菜種を入れたところ。すごい量の鞘!ここに入れた段階で、軽い鞘は上に、重い種子は下に、ある程度分かれていました。

ハンドルを回すと、鞘が飛ばされて落ちてくるのはほとんど種だけに。1回だとまだ鞘が残っていたので、2〜3回唐箕にかけました。初回と比べて、鞘が少なくなってるのがよくわかりますね。


【3】細かなゴミをよける

最後に、ザルを使ってゴミを取り除きます。それも通り抜けた本当に細かなゴミは人力で地道にお掃除。

こんなにたくさんの種を一度に見たのは初めて。触るとなんとも言えない気持ちよさです。本当に細かな粒なので、小豆や米に手を入れるよりももっとなめらかな手触りが病みつきで、ついつい手のひらを埋めてしまいたくなるほど(写真に指の跡が少し残ってます)。

大掛かりな作業をほとんど終えた頃、外に大きな虹が出ました!二宮は高層の建物がほとんどないので、大きな虹を見ることができるんです。「仕事終わりの嬉しいご褒美ですねぇ」と言いながら、さらに岡嵜さんお手製サーダアンダギーもいただきほっこり。とっても美味しかったです…!


うれしいお土産!

お土産として、選り分けたマスタードシードと、梅のお裾分けをいただいてきました。たまたま家にあったマスタードシードと並べてみました(上が市販のもの、下が今回のもの)。二宮産のほうが色が少し鮮やかでしょうか。どちらも少しずつかじってみたりして、マスタードシードを選り分けたことをより実感。しみじみと感激しました。採れたて二宮産マスタードシード、何にするか考え中です。

熟れた梅はジャムと砂糖漬け(シロップ)にする予定です。今は家中が梅のとっても良い香りで満ちていて、幸せです〜。それでは、また!

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