#99 菜と根やさんのお弁当

【福井尚子・高志】

二宮町には、月に1回だけ販売するお弁当屋さんがあります。お弁当屋さんの名前は「菜と根や」。彩りの美しいお弁当が大人気です。

私もずっと気になっていたのですが、いつも朝7時の予約開始からすぐに完売。なかなかタイミングが合わずにいたところ、今回ついに予約ができたので、楽しみに受け取りに行ってきました!

月に一度のお弁当販売は、二宮のパン屋・ブーランジェリーヤマシタで行っています。

菜と根やの清水さんとおしゃべりして、うきうきした気持ちでお弁当を受け取り、家でいただきました。

(割り箸を包む、ピンクの薄紙の色合いも素敵)

毎月その季節を反映したお弁当。3月のお弁当は、桜が咲く季節にぴったりの「桜染(さくらにそまる)弁当」です。

お品書きは以下の通り。


思っていた以上に品数がありそうです。お品書きにざっと目を通したら、待ちきれずに蓋を開きます。


わぁ!「桜染」とある通り、ピンク色のご飯(蓮根と独活の桜ちらし)が目に飛び込んできます。緑のお豆、オレンジはにんじん、黄色のは薩摩芋でしょうか。春の公園のような彩り。


「薩摩芋と金柑のスパイシーグリル」や「干し大根の花椒焼き」は、こんな味がするんだ!こんな風に食べられるんだ!と驚きがあって。一方で「しいたけと高野豆腐の旨煮」は味がしみていてほっとして。「鶏の松風」は、しっかりした肉のうま味と味わいがありました。春だけに「新じゃがと春キャベツの春を巻く」春巻きがあるのも洒落ています。「桜小豆の寒天寄せ」を食べたら気分は春爛漫。


そういえば、上から見たときはわからなかったのですが、下にいちごが隠れていました。お弁当の彩りの主役になってもおかしくないいちごが、まさか隠されているなんて!と驚き。

これはなんだろうね?と語らいながら、ひとつひとつお品書きと照らし合わせながら味わうのはとっても楽しい時間でした。


食べ終わって感じたのは、お弁当って宇宙だ!ということ。小さな箱の中に、この宇宙のいろんな要素やエネルギーが詰め合わされているように感じたのです。

「にのみやまち子の休日」(写真家・山本まりこさんの写真教室で自主制作された、二宮町の魅力がぎゅっと詰まったパンフレット)によると、菜と根やさんのお弁当は、陰陽五行からきている五味五色※を取り入れてバランスの良いお弁当にしているのだそう。なるほど、その彩りや味わいの豊かさから宇宙だと感じたのも無理もないかもしれません。


(お弁当のサイドには、Bento, dancing in cosmic flowの文字...宇宙を漂う弁当...やはり宇宙は無関係ではなさそうです。)

気になる方はぜひ菜と根やさんのFacebookやInstagramをチェックしてみてください。

なんだか落ち着かない日々が続きますが、私たちはお弁当を介して、ホッと落ち着く楽しい時間を過ごすことができました。今度はどんなお弁当に出会えるのか楽しみです。

※五味五色ー五味とは甘味・酸味・塩味・苦味・旨味、五色とは赤・黄・藍・白・黒

 

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