#74 二地域居住をはじめました。

【福井尚子・高志】


二宮団地に住んで1年半が経ちました。ここで暮らす魅力は先日のブログでも書いた通り。そんな二宮町が大好きな私たちですが、つい最近、東京にも家を借りて二地域居住を始めました。

現在は月の3分の1を二宮、3分の2を東京で過ごしています。団地ツアー&お食事会議の前後1週間を基本に、あとは週末に気になるイベントがあるときはちょこちょこと二宮に滞在しています。

今日はどうして二地域居住を始めたのか、暮らしてみての変化などお伝えできたらと思います。


二地域居住をはじめた理由

この決断にいたるまでは、2つの暮らしの変化がありました。

ひとつは子どもが生まれたこと。

1年半前は夫婦二人で住み始めた私たちですが、今年のはじめに子どもが生まれました。フリーランスの私は今のところ、子育てを優先しながら仕事をしていきたいなと思っています。ただ何かと頼れる親が近くにいると助かることも。そのため実家に近い場所に拠点があるとありがたいと感じるようになりました。(※)

もうひとつの変化は夫の仕事。

これまで家を出るのは週に2回ほどで、ほとんど自宅で作業できていましたが、この夏頃から平日の半分以上は都内で仕事をするようになりました。東京に出ると、なんだかんだで2時間ほど通勤時間がかかります。なんとか18時頃に仕事を終えたとしても、家に帰ってくるのは20時頃。体力も使うし、交通費もなかなかかかります。必然的に帰宅も遅くなりました。

そんなこんなでもう少し東京に近い場所に拠点があるとありがたい、と感じるようになりました。一方で二宮町の暮らしも気に入っているので、離れたくはない。折しも、二宮に引っ越してくる前に東京で見ていたDIYできる物件が入居できる状態になったこともあり、東京との二地域居住を実現することになりました。


暮らしてみての変化

東京に暮らして、私はぼちぼち仕事を再開し始めたのですが、やはり締め切り前などの集中したいときは親に気軽に預けられる距離というのはありがたいなと感じています。

そして何より夫が早く帰宅できるようになって本当に助かっています。これまでは娘のお風呂を済ませてから夫が帰ってきていましたが、この生活をはじめてからは、娘を毎日お風呂に入れてくれるようになりました。夕飯も3人で囲むことができています。家族の時間、プライスレス!


二宮に「ある」ものが見えてきた

またこの暮らしをするようになって、より二宮の良さも感じるようになってきました。

この前は二宮に帰ってきた日にニノミヤマーケットがあったので、団地のアグリサポーターの方がつくった野菜を買って帰りました。買った野菜でご飯をつくり、先月大磯町のイベント「大磯うつわの日」で岡村友太郎さんから買ったうつわに盛りつけていただきます。

(ニノミヤマーケットの様子)


また今日は、娘を連れてお散歩に行くと富士山がきれいに見えました。歩いているとすれ違うおじいちゃん、バスを待っていたおばあちゃんが娘に話しかけてくれます。岸田さんが設計したシェアキッチンのICHIでオーナーの宮坂さんとおしゃべりをしてお菓子を買って、産直野菜が買える「わくわくひろば」で小田原産のイチジクを買って帰ってきました。今は娘が昼寝をしたので、イチジクをコトコトと煮詰めながらこの記事を書いています。


顔の知っている人がつくった野菜を顔が知っている人のうつわでいただく。美しい自然の中、安心して散歩ができて、顔見知りに会うことができる。地域でとれたものを食べる。こんな二宮では当たり前の日々が豊かであることを、より感じるようになりました。

(散歩中、峠公園が金色に色づいているのをみつけました。)


東京はどこにでもアクセスがしやすくて、ほしいものがすぐに手に入って、会いたい人にもすぐに会える。その便利さや心地よさも楽しんでいるのですが、二宮だからこそ実現できる暮らしもあります。どうやら二地域居住をすることで、二宮町に「ない」ものより「ある」ものがより見えるようになってきたようです。


今の暮らしには二地域居住がフィットしている私たちですが、正直この先のことがどうなるかまではあまり考えていません。でもそれでいいのではないかと思っています。住まい方は家族の暮らしに合わせて柔軟に変化していっていいはず。

これからも二地域居住をしながら、二宮の暮らしを楽しんでいきたいと思っています!


(※)二宮町では保育園を利用していない家庭を対象に、子育てサロンや保育園などで一時預かり事業を行っています。有料ではありますが、そちらに預けて仕事をするという選択肢もありです。詳しくはこちら

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