#49 鶏の〆&解体ワークショップ

【福井尚子・高志】


鶏の〆&解体という、なんとも恐ろしい内容のワークショップに参加してきました。

(内容、写真ともにやや刺激的な部分がありますので、閲覧頂く際はご注意ください)


内容はタイトルの通りで、鶏を自分の手で〆、その鶏を解体するという想像するだけでゾクッとしてしまう内容。しかし、都会では体験出来ない、二宮ならではの経験が出来るせっかくの機会ということで、思い切って参加してきました。


思い切って申し込んだはいいものの、次のような案内があり、大量の返り血を浴びることになるのか?と、高まる緊張感。


ドキドキしつつ迎えた当日、まずは養鶏場での〆からです。


羽をクロスに持って後ろから抱え、耳の辺りに刃を当てます。

多少ためらいつつも、「ごめん!ありがとう!」という気持ちで思い切ってズブリ。もっと暴れたり抵抗されるのかなと想像していたのですが、意外にもあっさりと終了。返り血を浴びることもありませんでした。すぐに、逆向きに置いた三角コーンに頭から入れて血を抜きます。

完全に息の根が止まったところで、毛を抜きやすくするために62度のお湯(熱すぎると茹で上がってしまうので、温度管理が非常に重要とのこと)につけます。こうすることでほとんどの毛は手で簡単にむしれるようになります。

残った表面の産毛を少し炙って〆は終了。氷水につけて解体を待ちます。



ワークショップ主催の二宮サロンに移動して、いよいよ解体です。

どのように捌くのか、まずは講師(愛媛の養鶏所の方)の方にデモを見せてもらいます。

まずは足が解体されて骨つきモモが現れ、次に羽根部分から手羽先や手羽元が現れて、と、丸々1羽の鶏があっという間に解体され、スーパーやお店で見る形になっていくのは圧巻。

その後は早速、自分で〆た鶏を捌かせてもらいます。

焼き鳥が大好きなので、部位に関する理解を深めたいなと楽しみにしていたのですが、そんなことを考える余裕は全くなく、教えについていくので精一杯。

右側の捌き方を教えてもらっても、反対側にトライしようとすると分からなくなるなどなかなか苦戦。鶏の骨格や肉のつき方が少しずつ分かって来たかなぁというところで終わってしまいました。体感としてはあっという間でしたが、終わってみれば2時間近くが経過していました。尚、講師の方は、1羽あたり何と4分ほどで捌き終わるとのこと。

その日の夜にはちょうど団地仲間との食事会があったので、捌いたお肉に塩コショウして美味しく頂きました。捌かせてもらったからには出来る限り美味しく頂きたいなぁと、次の日には、内臓(ハツ、レバー、卵)をもつ煮込みに、鶏ガラでスープを取ってと、隅々まで堪能しました。(調理後の写真は全て撮り忘れました・・・)


元気な鶏を〆る際には、鶏さんに申し訳ないなぁという気持ちがありつつも、その後は、正直、手を動かすのに精一杯。作業中は考えを巡らせる余裕もなかったのですが、動物の命を頂いているのだなぁと、当たり前ながらも普段の食事では忘れがちな感情を感じることができ、有意義な時間となりました。ワークショップを通して感じた、何事も感謝しながら有難く美味しく頂こうという気持ちは、鶏に限らず、何を頂く際にも大切にしていきたいと思います。

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