#300 千年続く伝統のお祭り「相模国府祭」

【福井尚子・高志】


ある日ご近所さんから聞いた耳よりな情報。

千年続く伝統的なお祭りが4年ぶりに開催されるとのこと。

それはぜひ見てみたい!と

GW真っ只中の5月5日行ってきました!


国府祭(こうのまち)は、正式名称を相模国府祭といいます。

大磯の国府地区の神揃山などで開催されるお祭りで、

歴史をたどると、奈良・平安時代まで遡るそう。

相模国の行政長にあたる国司が天下泰平と五穀豊穣を祈ったのが

始まりとのことで、想像もつかないぐらい遥かな時の流れにクラクラしそうです。


現在神奈川県の指定無形民族文化財に指定されていて、

国の重要無形民族文化財に指定されるべく申請中なのだとか!

コロナ禍で規模を縮小して行われていたそうで、従来の形式で開催されるのは4年ぶりです。

一之宮の寒川神社(寒川町)、二之宮の川勾神社(二宮町)、三之宮の比々多神社(伊勢原市)、

四之宮の前鳥神社(平塚市)、一国一社平塚八幡宮(平塚市)、

これらの神々を合わせて祀る総社の六所神社(大磯町)の神輿が集まり、

様々な神事が執り行われます。


この日は道路の規制があり、道も混雑しそうとのことで、

私たちは二宮駅でバスを乗り継いで向かいました。


国府地区の様々な場所で一日中プログラムがあったのですが、

私たちは最も有名という座問答(ざもんどう)を観に神揃山へ。



その昔、寒川神社と川勾神社のどちらが一之宮であるかの論争が起こったときのことを再現した神事で、

両神社の神座である二枚の虎の皮を交互に3度敷き進め、

最終的に三之宮が「いづれ明年まで(来年に持ち越しましょう)」と仲裁に入って終わります。


始まる30分ほど前に行ったのですが、

会場はすでに超満員の人でした。

テントの中に、各神社がずらりと並んでいます。

川勾神社へお参り。


各神社をお参りすると粽を授与してもらえます。


会場の一角で何かが始まりそう、と思ったら餅まきでした。

俵を頭上から地面に叩き落し、破れた俵の中から取り出した小餅を

集まった人々に投げて振る舞う行事です。

なかなか上手にキャッチできなかったのですが、

ひとつだけゲットすることができ、家族3人で分けて食べました。

この小餅を口にすると無病息災家内安全のご利益があるとのことで、

ありがたいですね。


そしてメインの座問答。と思ったのですが、

ものすごく多くの人が詰めかけていて、全然見えません...

ぐるぐる回って、やっと人と人の足の間から少し見えた写真がこちらです。

虎の皮も少しだけ見えて、神聖な雰囲気を味わいました。


神揃山から馬場公園(この日は大谷場と呼ばれます)までに向かう途中には、

屋台が並んでいます。

混んでて結構並びましたが、

たこ焼きやお好み焼き、じゃがバタなどを食べて満足です。

(馬場公園には椅子席などはなかったので、レジャーシートを持っていくとよいかも!)


お神輿にも遭遇!すごい活気です!


千年の伝統...というと京都あたりに行かなければいけないように感じますが、

身近な場所で歴史的なイベントに参加することができて貴重な体験でした!


今回は見れませんでしたが、神事の舞や神楽なども行っているそう。

来年はまた違う行事に参加してみたいなと思いつつ、

でもいつかは座問答をもっと間近で見てみたいなとも思ってます。

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