#117 二宮町から西に行けばそこは素敵な建築の宝庫
【岸田 壮史】
こんにちは、建築の仕事柄、半分趣味で半分仕事の建物探訪。休日にどこかに行く時には、目的地にはどんな建築があるのかなとまず調べるくらいに日常に建築が入り込んでいます(奥さんにとっては本当に迷惑な話ですが・・・)
やはり二宮町に引っ越してきてもちょっとした病は変わらず、近くの建築を調べてみるとやっぱりあるんですね西に。海もあって山もある自然が豊富にある場所、人の集まる場所には必然的に素敵な建築できるんです。
ということで、もはや散歩感覚で訪れることのできる箱根の建築をちょこっと紹介したいと思います。
■ポーラ美術館
2002年に箱根の仙石原に完成した美術館。当時私は建築学科の学生。建築雑誌でその華やかな建築を見たのを今でも覚えています!車でちょっと走れば見に行ける場所で暮らすなんて考えもしなかったのですが・・。人生わからないものですね。
箱根の山の上建つ建物で、地中に向かって建物が造られているのが特徴。そのため入り口の地上部分が低く抑えており、建物全体の大きさから考えるととてもこじんまりした印象。ただ中に入ると箱根の自然をモダンな建物の中にこれでもかと取り込まれているんです。素晴らしいエントランス。自然の中での鑑賞を楽しめるような空間になっています。展示されている作品はモネ、ルノワールの絵画や工芸品などなど400点ほどが収蔵(凄いボリュームです!)
■ザ・プリンス箱根芦ノ湖
芦ノ湖の湖畔に建つホテルで、日本の建築史に歴史を残す村野藤吾という著名な築家が設計した建物です。
穏やかな芦ノ湖とは全く違う表情の建築ですが、なぜかそれが良い。なんか箱根に訪れる非日常を演出してくれる豪華さでありながら上品、モダンですっきりした建物が建つほどこうした建築自体の力の強い空間がより光り輝いて見えますね。(なので村野藤吾の建築が時代を超えて評価され続けるのですね。)
軒の低いントランスを通り現れるロビーがこれ、度肝が抜かれますねー
建築マニアの心をくすぐる階段やそのディテール
割付だけでも楽しげなレンガの壁
まだまだ掘り下げられそうな西湘の建築、豊かな自然とが生み出す名建築をここでまた紹介しますね!
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