#77 二宮町で美術観賞

【福井尚子・高志】

晴れた秋の日は、空が高く、空気も澄んでいてお散歩が気持ちいいですね。そんなある日、今日はどこまで足を延ばそうかと考えていると気になる絵を見つけました。


展示の場所は二宮町ふたみ記念館。団地のある百合が丘からは坂をくだること15分。山西の二宮みどり幼稚園の隣にあります。

ふたみ記念館は、二宮町出身の画家、二見利節(としとき)さんの作品や関連する資料を展示・保存する記念館だそう。2011年10月に開館した記念館。はじめて訪れましたが、平屋のとてもきれいな建物です。


入館料は200円。先客はいなくて、ゆっくり観賞することができました。展示されている絵は、花、建物、風景や人物など。油彩でしっかり描き込まれたものから、ペンやパステルなどで軽快なタッチで描かれたものまで。色鮮やかな作品が並びます。


二見さんの生涯についてもパネル展示がありました。

東京の洋紙卸問屋で働いていた二見さん。夜間の商業学校に入学するとピアノにのめり込んで二宮に送り返されます。今度は図案家の弟子として東京で生活しますが、数ヶ月でそこを飛び出し、似顔絵描きの仲間に加わることに。似顔絵のコンクールで一等に当選してしまったので調子に乗るも、画家から「絵はこういうものではないから田舎に帰って近くの画家から絵を学べ」と言われ、再び二宮に帰る。....と、生来の芸術家肌の方のようで、その生涯もなかなか面白く、人間らしくて親しみが湧いてきます。

様々なタッチの作品がありますが、私は特に展示室左の、ペンやパステルなどで描かれた作品の色づかいや線の運びが好きでした!

撮影禁止なので、ぜひ現場でたしかめてくださいね。

現在の展示「発想の転回」は2020年の10月25日まで開催だそうです。


記念館ではギャラリーコンサートなども時々開催されているようで、次回は2020年1月19日(日)は菜の花コンサートが開催される模様。ポスターには「絵画を観ながらピアノとギターの演奏で癒やしのひとときを」とあって、とても気になります。

菜の花満開の季節、自然を楽しんだ後のアート観賞なんてとても素敵ですね!

まだまだ二宮町には新しい発見のある場所がたくさんありそうです!


(帰りは、記念館から徒歩10分ほどにあるパン屋、パナデリーヤ・ティグレでお買い物をしました。こちらのパン屋さんも種類豊富でとっても美味しくておすすめです。)

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