#67 コミュナルダイニングの看板デザイン

【鈴木純・愛】

こんにちは。ベランダ通勤の鈴木です。

百合が丘商店街にあるコミュナルダイニングの看板デザインをしました。コミュナルダイニングは、団地居住者や地域の方などが借りて使える共有スペースで、3年ほど前に団地居住者や地域の方が、みんなでリノベーションして作った場所です。

目印となる看板がないため「どこがコミュナルダイニングなのかわからない」という声もあったようです。そこで、看板を作りましょうということになり、そのデザインを請け負ったというわけです。

まずはデザイン案を作ります。コミュナルダイニングは木材が活かされた空間なので、木に文字を載せたものや、イラストを担当した二宮団地ビジョンマップを使ったものなど、4つのデザインを用意しました。この案の中から、月一開催の「お食事会議」で投票してもらい、右上のデザイン(木に黒字のもの)に決定しました。

このデザインを実現するにあたり、看板の制作方法を決めるのに難航しました。せっかくだから木を使いたい、看板が「縦68センチ、横4.4メートル」という大きさなので、木材はどこで調達するのか、その木材にどうやって文字やイラストを印刷するのか…。

公社の西田さんと考えた結果、木材は団地のリノベーションで余った小田原杉の木材を使い、印刷は神奈川大学のファブラボ平塚にあるレーザーカッターで文字やイラストを彫刻する、ということになりました。他の仕事もしながら神大に通い3ヶ月、9月末にようやく看板の印刷がすべて終わりました。上の写真に写っている木材が全部で17枚…途中、これ終わるかな?なんて不安もありました。

そして10月の初め、お食事会議のメンバーや公社の方が集まり、看板を設置することになりました。看板を打ちつけるベースは大工さんに作ってもらっていたので、そこにバラバラになっている素材を1枚ずつ釘打ちしていきます。

看板は高い位置にあるので脚立に乗りながらの作業となりましたが、参加したみなさん、DIY経験が豊富な方が多く手際がいいので、設置はめちゃめちゃ順調です。どんどんと看板が付けられるさまを眺めながら、この3ヶ月のことをしみじみと思い出しました。

ラスト一枚の看板を取り付けたのは公社の西田さん。看板デザインのやり取りなどを最初からずっと一緒にやってきたので、その様子をみて(自分が看板設置の前にたびくまでホッピーを飲んでいたこともあり)鼻の奥がツンとしました。

そしてついに完成した看板がこちら!木材を使った看板なのでコミュナルダイニングとの相性もバッチリ。なかなか存在感もあります。自分がデザインした中でも最大サイズです。

およそ3年前に作られたコミュナルダイニング。みなさんの憩いの場として親しまれている場所に、自分もこうやって関わることができて本当にうれしく思います。ぜひ実物を見に、コミュナルダイニングに来てください。それでは、また!

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