#59 石花に挑戦!
【福井尚子・高志】
石花(いしはな)という言葉を聞いたことがありますか?
生け花、ならぬ石花とは「ロックバランシング」とも言われていて、接着剤を使わずに石をアンバランスに積み上げるアートのこと。
二宮界隈に住む人には、海辺の暮らしを楽しむ人のためのフリーペーパー「うみちか」の連載「今日は石を積むのにもってこいの日」でなじみのある方が多いかもしれません。
かくいう私たちも、うみちかの連載を見て、以前から石花が気になっていました。
その連載をされている、石花かねきさんが登壇されるイベントが隣の大磯町で開催されるということで、いってきました。
参加したのは「暮らしの教室」。茅ヶ崎、大磯、小田原の3つの地域を拠点に開催されている、「暮らしをちょっとだけ楽しくする教室」で、バラエティ豊かなゲストのお話を聞くことができるイベントです。
そんなわけで今回のゲストは石花かねきさん。まずは、なぜ石花をはじめたのか、どんなところがポイントか、などお話を聞きました。
石花で使う石は、自然にある石。その中にはとても立てやすいものもあれば、どうやっても立てるのが難しいものがあるそうです。
「なんでも立てられる100点の石と、なかなか立たない0点の石があると最初は思ってたんです」
と、かねきさんは話します。
「でもそうじゃないと気づきました。0点の石は100点の石があれば立つことができる。つまり、石ひとつひとつに良いも悪いもなくて、それぞれが活きる組み合わせがあるかどうかなんです。それは人も同じですよね」
思いがけず深いお話を聞いて考えさせられます。
さて、後半は参加者みんなで石積みに挑戦です。
まずは土台になる石を選び、その上に大きめの石を1つ立てます。
アンバランスなほど儚くて、儚さが美しさになるのだそう。
コロコロした石を触っていると、本当に立つの?と信じられない気持ちですが、石は安定しようという性質があるので、必ず立つところがあるのだとか。ゴリゴリという石の擦れ合う音を聞き、少しずつ位置をずらしながら立つ場所を見つけていきます。
なんとか立てることができました!
次に、間に1つ小さな石を入れます。
この後もさらに間に石を入れていくと、さらに大きくアンバランスで美しい作品になっていくそう。
↓夫・高志の作品もなかなか儚いです!
↓こちらは私が娘を抱っこしながら片手で挑戦しました。
何度も石を落としながらも、ピタッと立ったときに頭の中にアドレナリンが出る感じがして、なかなかはまります。
↓そして講師のかねきさんの作品。絶妙なバランスで立っています。
↓こちらも石花のプロ「石花会」に所属している方の作品。丸い石がかわいらしいです。どうして止まってるの!?と不思議な気持ちになりますね。
お金をかけずに手軽にはじめられるアート。石を積んでいる間は無心になり、禅のようでもあります。今度は梅沢海岸など、二宮の海でも挑戦してみたいです。
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